2010年8月20日金曜日

8月20日

術前経口補水
術前経口補水について取材があった。
手術をうける患者さんは、その準備のために絶食・絶飲を強いられる。そのかわりに点滴を受けて水分を補正するのが従来の術前管理だった。でも最近では、消化のよい「クリアウォーター」なら、手術の直前まで摂取しても大丈夫なことがわかってきた。それで、点滴で水分を補正するかわりに、クリアウォーターで術前脱水を補正しようというのが経口補水の考え方。水分だけでなく、脱水に伴って失われる電解質を含んだ飲用水を選ぶ必要があり、そのような商品はすでに製剤化されている。
前任の部長がテストケースとして限定的に経口補水を始めたのが2ヶ月前。今回の取材では術前補水を開始したいきさつや、実際に運用しての評判などを質問された。これからの展望を聞かれたので、思わず「原則すべての患者に経口補水を進めたい」と答えてしまった。
経口補水を原則とするのはよいのだが、禁忌患者の選別は意外と大変だろうと思う。挿管困難が予想されたらどうするか?開腹手術はすべてダメなのか?意識障害のある場合は?などなどなど。術前外来でトリアージをしないといけないのだろうが、グレーゾーンができてしまうと不満が出るに違いない。外来は日替わりで複数の麻酔科医が行うので、誰にでもわかる、客観的な指標を作成しないといけないと思う。

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