2011年9月30日金曜日

9月30日

早期栄養の有用性
今日の勉強会はICU研修医I先生の卒業講演だった。
Early versus late parenteral nutrition in critically ill adults. N Engl J Med. 2011 PMID: 21714640.
経腸栄養がスムーズに開始できない患者に対して経静脈栄養+インスリン療法を行うことが予後を改善するか否かを検討。早期カロリー摂取が行われた患者では感染症に罹患するリスクが上昇し、人工呼吸期間の延長と透析のリスクが上昇した。経腸栄養までの期間を経静脈栄養で補うプロトコールはヨーロッパのESPENガイドラインに準拠し、頚静脈で補わないプロトコールはアメリカのASPENガイドラインに準拠している。研究はESPENの本場ヨーロッパで行われたにもかかわらずASPENガイドラインに軍配が上がった形だ。強化インスリン療法も厳しいものがあるようだ。
勉強会に先立ってO先生の救急医学会の予行。産科領域の出血疾患で侵襲的介入(子宮全摘と塞栓術)が必要であった症例の背景を解析して貰った。3年間でおよそ10例、出血量はいずれも4000g前後とのこと。初産・経産、緊急症例・定期症例など因子をもう少し増やして解析すれば侵襲的介入が予測される患者属性を提示できるのではないかと思う。ポスター発表の時間はわずか3分らしい。発表がんばってください。

夜は外科の先生が中心のERAS研究会に出席。手術室の業務がおわらず大遅刻して申し訳ありませんでした。僕と同世代が中心だったが、術式とか真剣に語り合っていて新鮮でした。残念ながら、僕たち世代の麻酔科医が麻酔法について議論しているところを僕は目にしたことがない。そのような集まりを作ってみたいものだと思いました。

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