2011年12月9日金曜日

12月9日

レミフェンタニルと麻酔維持薬の相性について
今日はMY先生の勉強会、麻酔維持薬の違いによるレミフェンタニルによる麻酔後合併症の頻度を比較した論文の紹介だった。
Maintenance anaesthetics during remifentanil-based anaesthesia might affect postoperative pain control after breast cancer surgery. Br J Anaesth. 2010 PMID: 20876698.
レミフェンタニル高容量と低容量で鎮痛を図りながらプロポフォールかセボフルランで麻酔を維持、術後のPONV, 疼痛スケールとモルヒネ使用量から推定される術後痛の強さ、シバリングの頻度などを比較。レミフェンタの容量と維持麻酔薬の種類で2x2すわなち4群間の比較をしている。術後疼痛の頻度はセボフルラン>プロポフォール、シバリングはレミフェンタニルの容量の高低が問題で維持麻酔薬の種類は関係ない。といったところが印象に残った。
前回も書いたが、レミフェンタニルによって術後疼痛が増強する可能性については、まだ議論の余地がたくさん残っている。レミフェンタニル投与中の鎮痛効果については個人差によらず一定の血中濃度で効果発現が保証されるが、投与後の疼痛増強は個人差が強く、投与量や投与時間だけが規定因子ではないのというのが僕の印象だ。
レミフェンタニルと痛覚過敏について調べていたら、Webに公開された日本語の総説に遭遇した。わかりやすかったのですすめておきます。


1 件のコメント:

  1. 臨時お疲れ様でした。
    コメント引用しておきます
    この結果は今回の勉強会の結果とは逆ですね。プロポフォールもセボフルランも本来が鎮痛薬ではないので、本質的に術後痛に影響はない、というのが教科書的な結論かと。実験医学的には、各種麻酔薬が末梢知覚神経を直接刺激する作用が報告されていますが、プロポフォールの注入痛を除いて麻酔の臨床に影響を及ぼすほどのトピックスにはなっていませんね。

    ほ さんのコメント...
    そういえば、
    麻酔科学レビュー2011に
    プロポフォールで麻酔を受けた患者は、セボフルラン群に比べてVASが有意に低かった
    とありました
    Tan T, Bhinder R, Carey M et al: Daysurgery patients anesthetized with propofol have less postoperative pain than those anethetized with sevoflurane. Anesthe Analge 111: 83-85, 2010
    原文はまだ読んでませんが。。。
    このときの症例は婦人科ラパロの日帰り手術、鎮痛剤はモルヒネ静注とオキシコドン経口のようです

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