2012年1月21日土曜日

1月20日

プレゼンの能力
今日のミーティングはH先生の論文抄読、集中治療室における感染対策の効果についての臨床研究を発表してもらった。ユニバーサルプレコーションよりも踏み込んだ接触感染対策と高感度な培養手法をもちいた多剤耐性菌の検出をあわせた介入によって院内感染が減少するかを検討したもので、あまり効果はないとの結果におわったとのこと。人工呼吸器の設定に手袋を着用させるのか、着用することを禁じるのか。どちらかには統一するべきなのだろう。

昨日は大学院生の学術集談会に立ち会った。このプレゼンでOKがでれば学位の授与が許可される・・というものなので、院生にとってはかなり重要なイベントと言ってよい。質疑応答では学術的に厳しい応酬に発展しそうなくだりがあり、不謹慎だが盛り上がれば面白いと思ったりしたが、結果的にそうはならなかった。
そういえば、先週は病院の初期研修医の臨床研修発表会で麻酔科から二人が発表、こちらもまずまず無事に終了していた。
学術的なレベルは大きく隔たっているが、研修期間を終えるにあたり発表を行うという点で両者は似た性格を持っている。二つの発表を通じて感じたことは、自分が理解するということと、自分が理解していることを他人に納得させることには違いがあって、後者には特有の技術、言語技術とでもいうものがあるのだな、ということだ。
内容を理解せずに言語技術のみを駆使してプレゼンする大人にはうんざりだし、自分の仕事や周辺領域について十分な知識があれば僕は満足していたのだが、限られた時間に他人を納得できずに、自分の持つ知識や研究または臨床技術を低く評価されるのは可哀想だ。言語技術は自然に身につくことを期待すればよいのか、研修期間内に厳しく指導するべきなのか、明確な答えは今のところ僕のなかにはない。

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