2012年2月24日金曜日

2月24日

早期気管切開の有効性
今日はICU研修医N君の卒業講演、ICUにおける早期気管切開の有効性についての前向き調査の結果を抄読してもらった。4日以内の早期気管切開と従来の介入では死亡率など予後に影響はなかったとのこと。
Early tracheotomy versus prolonged endotracheal intubation in unselected severely ill ICU patients. Intensive Care Med. 2008 PMID: 18592210
人工呼吸を継続すると、その期間が長引くだけ肺炎の併発リスクは増加する。早期人工呼吸離脱の方策として抜管基準を緩くするか早期に気管切開に移行するかのどちらかということになる。基準を緩くすると再挿管率が上昇する可能性があり再挿管患者の予後は不良である。気管切開に期待したいところだが、残念ながら現時点では介入効果は薄いようだ。人工呼吸遷延・積極的抜管による再挿管・早期気管切開の有効性の低さという3すくみ状態を解決すれば、呼吸不全患者の予後はかなり改善するのではないかと思う。
集中治療医学会の予行ひとつ、心臓術後抗菌薬の投与期間を短縮してもSSIは増加しないという内容。学会、がんばってください。

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