2012年3月24日土曜日

3月23日

ケタミンのシバリング治療効果
今日の勉強会はレジデントY先生による論文抄読、麻酔覚醒時のシバリングに対するケタミンの治療効果を検討した研究の発表だった。Anesth Analg. 2008 PMID: 18165565.
覚醒時のシバリングは少なくとも術後患者にとって不快であるし、酸素消費量を増やすから有害なのかもしれない。レミフェンタニルで麻酔を維持するとシバリングが高率に生じることが報告され、その予防または治療が注目されている。今のところメペリジンが最有力だが、ケタミンもそれなりに有効らしい。ただし浮遊感などの副作用が多いようで実用レベルかといわれると疑問符が付くと思う。
シバリングの発症機序として最も有力なのはモノアミン仮説のようだが、コリン作動性ニューロンの関与やオピオイド受容体の関与も報告されていて複雑だ(これ)。一つ覚えるなら、メペリジンの作用はオピオイド受容体を介する系よりもセロトニンの再取り込みを抑えることにある、ということぐらいか。
今回のケタミンはNMDA受容体を抑える作用があり、グルタミン作動性シナプスは脳の興奮性シナプスでは一番多いので、特異的な作用点は明確ではないようだ。そもそもケタミンはNMDA受容体拮抗作用だけではすべての薬理効果を語れないのだが。

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