2012年6月15日金曜日

6月15日:君はもうデスフルランを使ったか

そんなタイトルの講演があったような気がする。
昨日、ようやくデスフルランの気化器が届いた。購入ではなくてデモなのだが、なるべくたくさんの部屋で同時につかえるようハードルを上げたら準備に時間がかかってしまった。麻酔器はGEとドレーゲルを使っているが、ドレーゲルには気化器が1台しかつかない仕様であることに気づかず、あえなくデモは中断、GEのみで利用することにした。

ミーティングはレジデントN島先生の抄読、レミフェンタニルをシングルショットしたときの呼吸抑制の程度について調べた論文。
Intravenous boluses of fentanyl, 1 μg kg-1, and remifentanil, 0.5 μg kg-1, give similar maximum ventilatory depression in awake volunteers. Br J Anaesth. 2012 PMID: 22440314.
レミフェンタニルを体重あたり0.5マイクログラム投与するとフェンタニル50マイクログラムを投与したのと同じような呼吸抑制が生じて、回復はフェンタニルよりも早いというのが結果。スタートラインの分時換気量が12Lから始まっていたり、呼吸抑制の程度がフェンタニル投与量に対して直線回帰するとの前提で実験が組まれているのに違和感があるが、臨床ではわかりにくいデーターをボランティアを使ってよくぞとってくれました、という点で評価できる。
0.5マイクログラムのレミフェンタニルは0.25mlに相当するが、こんなわずかな量、点滴内に残存していたり、三方活栓をあけずに持続投与を開始してあわてて活栓を開けて早送りされるレベルではないだろうか。

人工心肺中の麻酔について議論があった。人工心肺中の麻酔はセボフルランを使っていたのだが、気化器が老朽化してできれば静脈麻酔薬に代えたいとの依頼を受けてのことだ。ミダゾラムは覚醒のことがあり使いたくない、プロポフォールTCIは低体温、血液希釈、血液量増加などで予測血中濃度がずれる恐れがある、BISも低体温の影響を受けやすい、ということで明確な投与指標がないことだけが明らかになった。それでも何かガイドラインを作っておきたいと思う。


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