2012年7月21日土曜日

7月20日:日本疼痛学会、雑感

日本疼痛学会で熊本に来ている。
疼痛学会で発表することを始めたのは大学院を卒業した頃だと思う。大学院では麻酔とは全く関係ない研究をしていて、日本解剖学会とか日本内分泌学会などで発表して、それはそれで楽しかった。当時の麻酔科学会はおおらかで、麻酔と全く関係ない僕の研究も採用してくれていた。麻酔科に戻って痛みの研究を始め、可能な限り疼痛学会で発表することにしたのだった。痛みの研究は渡米がきっかけで始めたから、日本に指導教官はいない。疼痛学会への参加はいつも一人だった・・・などと感傷にひたっていたら隣にくまもんがいてびっくりした。熊本は楽しいところです。


何が言いたいかというと、疼痛学会で発表することはとても緊張すると言うことだ。質問やコメントが容赦ない。麻酔科学会がある種のお祭りさわぎとなった今では、痛みの研究をする麻酔科医にとってもっとも貴重な学会だと思う。

初日は進行役に回ったが、例によってたくさんの質問やコメントが寄せられ盛り上がった。特別講演は遷延性術後痛の話題。日本でもこの領域について疫学調査がなされるべきだと思う。最近は疼痛学会も臨床の発表をとるようになった。ヒトを用いた基礎研究という意味ではない、臨床のデーターだ。
2日目は大学院生2人の発表。発表していた頃の僕よりも彼らの方が緊張していないことだけは間違いなかった。

Hydroxyethyl starch 130/0.42 versus Ringer's acetate in severe sepsis. N Engl J Med. 2012 PMID: 22738085.
敗血症の輸液治療にHESを使った報告。日本で手に入るものや来年あたり発売になるものと、この論文で使われている製剤は中身が違うが、敗血症におけるHESは出血性ショックと違い限定的だと思う。



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