2012年7月27日金曜日

7月27日:便のpHと患者の予後

今日のミーティングはICU研修医の卒業講演。便のpHと重症患者の予後についての研究の抄読会。
Prognostic impact of fecal pH in criticallyill patients. Crit Care. 2012 PMID: 22776285. 
阪大救急からの発表。正常な腸内pH環境は弱酸性だが、重症な患者では消化管からの酸分泌能が低下して弱アルカリ環境になる、これが腸内細菌叢を変化させpHが(強)酸性化する、とのこと。強い酸性になっているときに増加するのは酢酸やコハク酸、アルカリになっている間はプロピオン酸が減少するとのこと。
身近な症例に結びつけてよい考察をしてくれたと思う。このような腸管pHの変化は抗菌薬投与でも起こりえるはずだが、重症患者における腸管pH変化にあたえる抗菌薬投与のインパクトはどれほどだろうか。

来週は経口補水の研究会が東京で開かれる。僕は当院での経口補水の取り組みについて発表するつもりだ。補水量について、成人では朝1000ml、昼1500mlを上限に自由に飲水してもらうのが開始時点の取り決めだった。
好きなだけ飲めば、ある程度の脱水は治療できるだろうとたかをくくっていたのだが、一方最低必要飲水量をどう考えるのか、というコメントも発表のたびにしょっちゅう頂いていた。今回はその質問に答えるために調査をしてもらったので、結果の一部を紹介しようとおもう。S先生協力ありがとうございました。

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