2012年8月10日金曜日

8月10日:ScvO2と制限輸液

今日の勉強会はO先生の担当、下腹部手術における制限輸液による効果についての論文の抄読
Does central venous oxygen saturation-directed fluid therapy affect postoperative morbidity after colorectal surgery? A randomized assessor-blinded controlled trial. Anesthesiology. 2010 PMID: 20885291.
ScvO2を指標にした群が対照群よりも輸液量が少ない。
ScvO2>75ならば積極的に輸液しないからそのようになるのだろう。対照群のScvO2は不明だが下手をするとScvO2群よりも高い値になっているかもしれなくて、何か違和感がある。ほとんどのGDTでは輸液量が対照群より多いことを考えるとこの研究のユニークさは理解できる。両群に際立った差はなく、あきらかな効果は認められなかった。O先生は当院における同様の手術の術中輸液についてしらべてくれていた。ずいぶんばらつきがあるとの指摘で、それはそれで面白いと感じた。

某所でホスピタリストについて発言したら思わぬ反響がありうれしかった。北米のようなホスピタリストだけを行う専門家を育てたいのではなく、どのような診療科に進んでも入院患者の最低限の管理のために必要なノウハウーホスピタリストが行う仕事だーを学習するプログラムを開発する必要がある、そのために集中治療部が果たす役割は大きい、というのが僕の意見だ。

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