2012年10月12日金曜日

10月12日:筋弛緩薬とマスク換気の容易さ

今日の勉強会はレジデントY先生の抄読会、NIV施行中に筋弛緩薬を投与すると換気はどのように変化するかを調べた論文。
Effects of Muscle Relaxants on Mask Ventilation in Anesthetized Persons with Normal Upper Airway Anatomy. Anesthesiology. 2012 PMID: 22846679.
口腔経由の換気と鼻腔経由の換気がそれぞれ測定できるよう、デバイスが工夫されている。
PCVによるNIVを行いながらロクロニウムまたはサクシニルコリンを投与して、一定の圧に対する換気量の変化を計測。ロクロニウムの場合換気に影響なし、サクシニルコリンでは一過性に換気量が減少したのち換気量は増加するらしい。サクシニルコリン投与時に見られる換気量の増加は線維束攣縮後の口腔エアウェイスペースの増大によると思われる。
結論として、筋弛緩薬を投与してもエアウェイスペースが小さくなることはない。

麻酔導入の時に筋弛緩が効いた状態の方がマスク換気が簡単になることはある。レミフェンタニルが使われ始めてそのようなケースは増えたのだが、原因が声門閉鎖ではなくとも筋弛緩が役に立ったケースはあるように思う。
一般的に、筋弛緩なしでマスク換気ができなければ、筋弛緩薬は投与されるべきではないと言われているが、これに反対する麻酔科医も存在する。
Difficult mask ventilation: does it matter? Anaesthesia. 2011 PMID: 22074078.


今週は麻酔科専門医試験の結果が発表された。当院の職員達も母校の麻酔科のみなさんも無事合格されたとのこと、おめでとうございました。

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