2012年11月10日土曜日

11月9日:デスフルランのライバル、トラネキサム酸

今日のミーティングはH先生が担当。心臓手術におけるトラネキサム酸の投与量について、過去の論文をreviewしてくれた。
ほとんどの研究において、トラネキサム酸の総投与量は2.5mg/Kgを下回ること、投与プロトコールは時間・体重あたりで決められているものが多いことが分かった。
我々は術中総投与量を決めていたのだが、論文をもとにプロトコールを立てるなら時間あたりの投与量が決まることになる。麻酔担当医は積算投与量を気にしながら持続投与することになり、ちょっとした意識改革が必要になる・・・とはいえ、それほど高度な計算でもなく、受け入れは難しくないだろう。
今回はプレゼンの時間を十分にとることができず消化不良で終わってしまった。これは僕の責任です、すいません。

夜はデスフルランの関係の人たちに勉強会をした。
現時点において、覚醒の質はセボフルランよりプロポフォールが優れているというのが大方の麻酔科医の印象だろう。メーカーの説明ではデスフルランはセボフルランとの比較で語られることが多いように思うが、このような状況でデスフルランをプロモーションするならば、デスフルランはプロポフォールと比較されるべきではないかと思う。
Meta-analysis of desflurane and propofol average times and variability in times to extubation and following commands. Can J Anaesth. 2011 PMID: 21630118.
デスフルランとプロポフォールにおいて、抜管時間と応答可能時間を比較した論文を集めたメタ解析の結果。どちらの時間もデスフルランで短くなるだけでなく、ばらつきも小さくなる。プロポフォールの場合、BISがついていなかったりTCIでなかったりと投与方法の詰めが甘い印象はある。

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