2012年12月15日土曜日

12月15日:帝王切開術後鎮痛

今日はレジデントM先生に先日の産科麻酔学会での発表に追加情報を付け加えた勉強会をしてもらった。
帝王切開はa)全身麻酔、b)脊椎麻酔単独、c)脊椎麻酔と硬膜外麻酔の併用で行われている。術後の痛みの強さはc→b→aの順に大きい傾向がある。硬膜外と脊椎モルヒネ投与は単独でも併用しても痛みを減じる効果がある。硬膜外の1/4は何らかの理由で使用が中断される。主な理由はしびれ感、かゆみ、悪心嘔吐など。硬膜外を中断すると疼痛レベルは増大する。
硬膜外が選択されない場合の鎮痛法と硬膜外が中断されないようにする工夫が必要らしい。前者は末梢神経ブロックがある程度の効果を生むと思われる。後者については、硬膜外を中断する理由をもう一度整理する必要があるだろう。25%の中断率、来年度に15%ぐらいまで減らせるだろうか?

*土曜日はABCセミナーで5名の研修医プラス新人OPナースに参加してもらった。次回のローテート組からはORSYSの電子麻酔チャートを使うことになる。麻酔の研修はかわるだろうか?



Purinergic Signaling during Inflammation. N Engl J Med. 2012 PMID: 23234515.
炎症とATPの総説。手術は清潔操作で行われ感染はないはずなのに術後に炎症が生じる。ATPは細胞内に豊富にあるので、細胞が破壊されると細胞外にATPが拡散する。細胞外のATPは受容体を介して免疫担当細胞などを活性化する。わかりやすい総説でした。

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