2013年1月20日日曜日

1月18日:術後高次脳機能障害

今日のミーティングはレジデントM先生の抄読会。術後の高次脳機能障害と術中麻酔の深さの関係を調べた論文。
BIS-guided Anesthesia Decreases Postoperative Delirium and Cognitive Decline. J Neurosurg Anesthesiol. 2013 PMID: 23027226.
BISを指標に麻酔をした場合とそうでない場合で術後の高次脳機能障害の発症頻度を比較。BISを用いないと全体的に深麻酔となる傾向があり、3ヶ月後のPOCD発症頻度が上昇するという趣旨。細かい手法に問題はあるものの、POCDをアセスメントするのは難しく、3ヶ月のf/uをやっているのは大変だろう。全身麻酔でも区域麻酔でもPOCDの発症頻度はかわらないという報告がある中で麻酔深度がPOCDに影響するという結果の影響は大きいように思う。

手術後のPOCD発症率は10%を越えており、生命が危険にさらされるような手術が減るにつれ重大な合併症とみなされるようになるだろう。この点は術後痛や遷延性術後痛と同じではないか。我々の麻酔で、いったいどれくらいの人がPOCDになっているのだろうか?

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