2013年4月7日日曜日

4月5日:Pain, Agitation, Delirium

4月第1週のミーティングの勉強会はなし。
集中治療における鎮静で有名なRiker先生の講義を聞きに行った。鎮静スケールのひとつSASを作った人だ。今回はSCCMのPain Agitation Deliriumの治療ガイドラインの概略の紹介をしてもらった。このガイドライン、前回までは「鎮静ガイドライン」だったが、今回の改訂で治療の対象が明示されたタイトルとなっている。
Clinical practice guidelines for the management of pain, agitation, and delirium in adult patients in the intensive care unit. Crit Care Med. 2013 PMID: 23269131.

痛みとせん妄のアセスメントが重要なこと、せん妄予防効果が確立した薬剤は存在しないこと、early mobilizationでせん妄が減少するかも知れないこと、などが強調されていた。

ギャバペンチンが神経障害性痛に有効とという記載があり、今回の講演でも紹介されていた。集中治療領域で神経障害性痛を持つ患者の頻度は不明だし、集中治療を受けるような患者群を対象に、神経障害性痛の診断を行うのは容易ではないだろう。
人工呼吸を受ける患者にルーチンで使用できる鎮痛剤はオピオイド以外めぼしいものはないわけで、人工呼吸中の患者管理が鎮痛中心にシフトすればオピオイド使用量はさらに増加するだろう。集中治療における鎮痛の一部は術後痛治療であるが、術後痛の臨床ではオピオイドの使用量をいかに抑えるかが重要なテーマとなっていることを考えると、なんとなく一週遅れな印象もある。

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