2013年7月6日土曜日

7月5日:Nasal highflow

今日の勉強会はレジデントM先生の抄読会「Nasal highflowの有益性をNIVと比較」

Use of high flow nasal cannula in critically ill infants, children, and adults: a critical review of the literature. Intensive Care Med. 2013 PMID: 23143331.

Nasal highflow (NHF)は経鼻カニューラから30L/minなど高流量の吸気ガスを流すデバイス。数年前に国内販売が開始され、当院はICU病棟の整備に乗じNHFが附属する人工呼吸器を購入した。
NHFのメリットは酸素濃度が正確でpeepがかかること。酸素濃度については30L/min以上の高流量ガスが咽頭腔に流れ込むので設定した酸素濃度が実現されているのは納得。peepは流量により増加するとの報告があるが、ベッドサイドでモニタリングできるわけではないし、調節できるわけでもない。
レビューの結果、多くの論文は血液ガスデーターなど呼吸パラメーターの検討が多く挿管の回避などを調べているものは少ない。挿管回避をエンドポイントとしたRCTが2012年に終了しもうすぐ公開されるらしいので期待したい。

高流量吸気といえばベンチュリーマスク、こちらも設定酸素濃度が正しく吸入できると言われている。やはり30L/min以上の吸入ガスを投与しているかどうかが鍵になるが、ベンチュリーマスクの場合口先あたりへの投与なので正確性はNHFに劣る気がしている。
それ以前に、ベンチュリーを正しくない設定で使用することで目標とする酸素濃度が実現できていない問題が指摘されている。正しい設定とはあらかじめ決められた酸素流量で使用することだが、それが高流量のため、正しくない設定で使用されがちでもある。

安全な酸素投与を病院全体に広めるということを考えると、ベンチュリーの酸素流量を正しく設定しましょうと徹底するのがよいか、ベンチュリーはやめにして、シンプルマスクで統一しましょうと徹底するのがよいか。後者を選択した病院を知っているが、それなりに正しい方策だと思う。

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