2013年8月4日日曜日

8月2日:マグネシウムと術後痛

今日はレジデントT先生の抄読会。術中マグネシウム投与が術後痛に与える影響に関するメタアナリシスの報告。
Perioperative Systemic Magnesium to Minimize Postoperative Pain: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Anesthesiology. 2013 PMID: 23669270.
術中にマグネシウムを投与して術後痛の程度を評価するRCTはこれまで20件、術後痛の強さは減る方向に、オピオイド投与量は減少する方向に働くことが統計学的に確認されている。
マグネシウムが鎮痛に働く理由はNMDA受容体拮抗作用が中心と考えられる。そもそも入院患者ではマグネシウム濃度は低めであると言われている。

腹部外科手術の重症例には低容量換気が予後を改善する可能性があると報告された。
A trial of intraoperative low-tidal-volume ventilation in abdominal surgery. N Engl J Med. 2013 PMID: 23902482.
肺合併症のリスク評価をして、やや高め以上の患者を集めて2群にふりわけ。患者の重症度は、たとえば80才のCOPD患者の腹部手術に全身麻酔(硬膜外をとわない)を施行するくらいの重症度以上くらい。介入群はPEEP6-8,cmH20, TV6-8ml/Kg, リクルートメント30分に1回。対照群はTV10-12ml/Kgでそれ以外なにもせず。予後の違いは明らか。ただし、この患者層に対する手術中の呼吸療法として、対照群が現在の標準とは思えない。実際にはもう少し介入するでしょう。

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