2014年1月7日火曜日

1月7日:胃管のスムーズな入れ方、心臓手術における適切な輸血

前回の勉強会の紹介を忘れていました。
担当はTs先生、ファイバーで声門を観察しながら胃管を挿入し、喉頭のどの部位に胃管があたるのかを調べた論文の紹介。
Oro- and nasogastric tube passage in intubated patients: fiberoptic description of where they go at the laryngeal level and how to make them enter the esophagus. Anesthesiology. 1999 PMID: 10422939.
経口挿入で85%、経鼻挿入で68%が喉頭に当たらず通過。通過しない場合、梨状陥凹(46%)、披裂軟骨(26%)に当たっていた。
胃管の挿入は胃内容物をドレナージさせ誤嚥を予防するが、術後嗄声の原因となったりすることもあるので挿入時は一定の注意が必要と思う。特に披裂軟骨の部分に当たりやすいという指摘は周術期の披裂軟骨脱臼との関連を思わせて重要に思える。経食道心エコーのプローブ挿入でも同様の現象がみられるのだろうか。

今週はNz先生が担当、心臓手術周術期の適切な輸血についての総説の紹介
Blood Transfusions in Cardiac Surgery: Indications, Risks, and Conservation Strategies. Ann Thorac Surg. 2013 PMID: 24359936.
術前、術中および術後に貧血となった患者は予後が不良。輸血を行うと、短期的な生存率が上昇することはあるが、長期予後はむしろ悪化する可能性がある。Hb>7とHb>9or10を指標として輸血を行う場合、患者予後について両群に有意な差は生じない。
という内容。貧血患者が予後不良である側面には酸素運搬能が不足しているという面以外に消耗性疾患や出血性疾患を有していて耐術能が低下しているという面がある。輸血については酸素運搬能は改善するがTRALIや感染のリスクがある。生理的指標だけを見て輸血することが最大の効果を生むとは限らないという結論。

そんなわけで今年もよろしくお願いします。

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