2014年3月10日月曜日

3月10日:術中覚醒、BIS、ETAC

今日の担当はH先生、BISとETAC(呼気吸入麻酔薬濃度)の術中覚醒予防効果を比較した前向き研究、少し前に発表されていて有名な論文です。
Prevention of intraoperative awareness in a high-risk surgical population. N Engl J Med. 2011 PubMed PMID: 21848460.
BISを40-60となるように麻酔した群と、ETACを0.7-1.3MACとなるよう麻酔した群で術中覚醒の頻度を比較。N=5413と参加患者数は大きいのだが、実際に術中覚醒と判断されたケースはBIS群=7、ETAC群=2。術中覚醒の疑いと診断されたケースはBIS群=19、ETAC群=8。両群間に有意差はなかった。
術中覚醒の診断は術後のインタビューなので、intraoperative awarenessというよりもawareness with recall(記憶の残存)と言った方がより正確ではある。

Anesthesia awareness and the bispectral index. N Engl J Med. 2008  PubMed PMID: 18337600.
この少し前に行われたトライアル。こちらでもBISの有益性は証明されていない。


Bispectral index monitoring to prevent awareness during anaesthesia: the B-Aware randomised controlled trial. Lancet. 2004 PMID: 15172773.
その前段。このトライアルではBISの効果が認められている。

術中覚醒は重篤な合併症だが頻度が低いので、多くの患者を集めても確実な結論には至りにくいということだろう。

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