2014年3月18日火曜日

3月18日:大学院に入る人へ

来年度から大学院生が何名かやってきて、僕が直接関与する人もいます。僕の所属する講座では、ある程度の社会経験を積んだ人が大学院に入るシステムとなっていますが、医師としての社会経験と研究者に必要な常識は乖離していることもあり、あらかじめ知っておいて欲しいことを書き残します。

テクニック

グループにはコアになる確立された技術があり、必ず習得してもらわないといけません。ノウハウが蓄積されているので一見簡単そうに見えますが、どこでも教えてもらえるものとは違います。いわばラボの財産ですからそのつもりで教わってください。
新しい技術にトライすることもあります。そのいきさつは、1)いずれラボのみんなが出来るようになって欲しい技術を開発中、2)個別の研究のためにやらざるを得ない、の2つくらいでしょうか。1)について、かつては「熱心な個人」に依存したらよいと考えていましたが、今は、「全員でやる」方が効率がよいと考えています。というわけで、大学院入りたての人にも協力してもらいます。

追試
追試は重要です。他人の追試から実験は始まりますし、自分のデーターを公開したら追試されるのが前提です。

研究ノート
個別の実験について、必ずノートをつけてください。複数の実験に関わっていても、研究ノートは一冊の方が後の整理は容易です。研究ノートはそれを眺めれば追試できるような実験手順とその結果が記載されていることが期待されています。ノートは捨ててはいけません。

失敗
予定した結果が得られないことを失敗と定義するなら、臨床において失敗は許されない訳ですが、研究における失敗は許されています。小手先のフォローは不要ですが、なぜ失敗したのか分析できるようにしてください。これは適切な対照群を設定する工夫に関連します。

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